26 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:44:32.29 ID:Y8bV1gQP0
( ^ω^) 「まだぜんぜん時間あるお」
('A`) 「どうもスポーツ好青年はニガテだなぁ…」
( ^ω^) 「ドクオもスポーツやればああなるお」
('A`) 「いや…だから俺は…」
そこへ突然雷鳴が鳴り響いた。
( ^ω^) 「うわ!なんだお!!!」
空は晴天。雷など鳴るわけもない。
('A`) 「あそこからだ」
ドクオが指差したのは校舎から少し離れたところにあった建物だった。
( ^ω^) 「何の音だお」
('A`) 「にしてもやかましい音だ」
27 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:52:47.76 ID:Y8bV1gQP0
ξ*゚听)ξ 「もうすぐ始まるみたいよ!!」
川o・-・) 「急がなくちゃ」
何人かの女子がブーン達の前を駆け足で通り過ぎていった
( ^ω^) 「うはwwwwwww今の子テラモエスwwwwwwwww追いかけるおwwwwww」
('A`) 「お、おい!ブーン!」
ブーンはドクオなどおかまいなしに走っていった。
( ^ω^) 「ハァハァ、この建物の中に入っていったお」
('A`) 「おい、勝手にいくんじゃねぇよまったく…ハァハァ」
ギュワーン!!!!!!
( >ω<) 「うわ、まただお!!!!」
建物からはすさまじい轟音が鳴り響いていた。
ξ*゚听)ξ 「キャー!!早く始めてー!!!」
( ^ω^) 「うはwwwwwさっきの子だおwwwwwでもここはいったいなんだお」
教室ほどはあるであろう広さの部屋の中は薄暗く、人もごった返していたので周りの様子が伺えなかった。
29 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:58:04.48 ID:Y8bV1gQP0
パッ
明かりが着いた
と動じにざわざわとした喧騒は歓声へと変わった。
その部屋の中央には楽器を抱え立っている者が3名、ドラムセットの奥にはショボンが座っていた。
( ^ω^) 「あ!!!!さっきたすけてくれた人だお!!!」
('A`) 「ここは…軽音楽部の部室か」
どうやらブーン達の入った建物は軽音楽部の部室でこれから部活紹介としてライブを行うようであった。
(´・ω・`) 「1、2、3、4」
32 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 17:09:55.59 ID:Y8bV1gQP0
今まではバラバラにただ鳴り響いていただけの音が
一つにまとまり音楽を奏で始めた。
ブーン達は生で演奏を聞くのは初めてだった。
クラシックやピアノ、吹奏楽などは生で聴いたことがあっても
こういった類の、ロックンロールを生で聴いたのは初めてだった。
(;^ω^) 「…………」
ブーンは背筋がゾクッとするような電撃が走ったような感覚に見舞われた。
俗に言う「シビれた」というものであろう。
それはドクオも同じだった。
二人はその凄さ、かっこよさをただぼうっと眺めているだけであった。
が他の観衆は違った。
リズムに合っていようが合っていまいが飛んだり跳ねたり押したり引っ張ったり…
ブーンとドクオには信じられない光景だった。
そしてなによりショボン達の演奏が良い、うまいへたではなく、ただかっこよかった。
33 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 17:17:42.75 ID:Y8bV1gQP0
ブーン達に演奏の良し悪しが分るわけではなかったが
ブーン達はただひたすらその演奏に聞き入っていた。
ブーンは前で押し合いへし合いをしている連中に混ざりたくもなったが
それは少し恥ずかしかった。
( ^ω^) 「…すごいお…なんてかっこいいんだお…」
('A`) 「…………」
ξ*゚听)ξ 「きゃーきゃーっ!!!」
おしくら饅頭をしているその中にさきほどブーンがおいかけていった女の子もいた
( ^ω^) 「女の子なのにあんな飛んだり跳ねたりしてすごいお…てか女の子もたくさんいるみたいだお…」
( ^ω^) 「ブーンも混ざりたいけど少し恥ずかしいお…わぁ!女の子がぶつかってきたお…」
( ^ω^) 「こんなに女の子からもわーきゃー言われて……」
( ^ω^) 「これは…バンドやるとフラグ立て放題だおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
34 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 17:18:24.71 ID:Y8bV1gQP0
すまねぇ、また夜くる。
くだらねぇ文章ですまん。
41 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/03/08(水) 18:28:04.15 ID:Y8bV1gQP0
気づけばもう5、6曲終わり、会場内は熱気と汗で湯気がたっているほどだった。
時間にして30分ほどだったろうか。
曲が終ったと同時にショボンがマイクを使って喋りだす。
(´・ω・`) 「えっと…みんなありがとね。今日はもう終わりだけど、入部したい人がいたら気軽に声かけてね」
えぇえええ〜〜?!!!!
一斉に漏れ出すブーイング。
みんなまだ暴れたりないのだろうか。
(´・ω・`) 「ごめんね、今日はもう時間がないから…またね」
会場内は再び暗転しメンバーも立ち去ろうとするが…
鳴り止まない拍手、アンコールを求める声は終わらなかった。
( ^ω^) 「そろそろ時間だから戻るお。それにしてもすごい熱気だお。楽しそうだお」
('A`) 「あんなんやったらさぞ気持ちいいだろうなぁ…」
ブーンとドクオが建物を出ようとしたその時、またわぁ〜〜っと歓声が沸きあがった。
(´・ω・`) 「本当に時間ないからもう1曲だけね」
42 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 18:34:09.70 ID:Y8bV1gQP0
そして再び鳴り出す音楽。
( ^ω^) 「またやり始めたお!!ドクオ、見にいくお!!」
('A`) 「でも時間が…」
( ^ω^) 「ちょっとくらい大丈夫だお!!」
これで最後だと観衆も知っているかのように今までで一番の盛り上がりを見せた。
大事な部活紹介で披露するのだからよほどの腕前なんだろうとブーンは思った。
ヽ(゚∀゚)ノ 「アヒャヒャヒャー!」
何人かの観衆が机の上から飛び降りダイブをし始めた。
(;^ω^) 「うわわわ、なにしてんだこのDQN共」
もみくちゃになっている観衆の頭上を転がり続け、その下になっているものもお構いなしに飛び跳ねる。
( ^ω^) 「こ、これが普通なのかお…?」
('A`) 「もう半狂乱だな…」
そしてあっというまのアンコールが終った。
43 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 18:41:52.41 ID:Y8bV1gQP0
( ^ω^) 「す、すごかったお…これが…ロックなのかお」
('A`) 「ヘタなスポーツより汗かきそうだ」
会場を後にする者のほとんどが汗まみれになっていた。
ブーンは早速ショボンの元にかけよる。
( ^ω^) 「すごくかっこよかったですお!!!」
(´・ω・`) 「あ、君たちはさっきの…」
( ^ω^) 「ドラムってすごいお!手足バラバラに動いてすごいお!!」
興奮冷め遣らぬ表情でブーンは話し掛ける。
44 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 18:44:36.96 ID:Y8bV1gQP0
(´・ω・`) 「ありがとう。楽しんでもらえたみたいでよかった」
( ^ω^) 「また観にいきたいですお!何かあったらぜひ誘ってくださいお!」
(´・ω・`) 「じゃあ入部しちゃえばいいじゃない」
( ^ω^) 「あ…でももう陸上部に仮入部しちゃったんですお…」
(´・ω・`) 「大丈夫だよ。仮入部なら。本入部してても掛け持ちもできるからさ」
( ^ω^) 「本当ですかお?!じゃあぜひ軽音楽部に入りたいですお!」
(´・ω・`) 「あー…でもうちとじゃ掛け持ちは…難しいかもなぁ…」
( ^ω^) 「え?やっぱりだめなんですかお?」
45 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 18:46:54.84 ID:Y8bV1gQP0
(´・ω・`) 「あー…そうじゃなくて…う〜ん…」
( ^ω^) 「???」
(´・ω・`) 「やっぱ陸上やりたいならそっち一筋の方がいいかもなぁ…」
(;^ω^) 「やっぱだめなんですお?」
(´・ω・`) 「いや…そうじゃない…そうじゃないんだけど…まぁ…ゆっくり考えてからにしなよ」
( ^ω^) 「あ、はい。ゆっくり考えますお」
キーンコーンカーンコーン
('A`) 「やべ、チャイムなっちまったぞ」
( ^ω^) 「い、急いで戻るお!!」
( ^ω^) 「ショボン先輩今日はどうもありがとうでしたお」
(´・ω・`) 「うん、何かあったらまたおいで」
二人はペコリと一礼をして駆け足で教室へもどっていった。
46 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 18:52:34.11 ID:Y8bV1gQP0
( ´∀`) 「でー、明日の予定なんだけれどもー」
ガララっ!
(;^ω^) 「すいません、遅れましたお!!」
('A`) 「ハァハァ…」
( ´∀`) 「またおまえ達かモナ。例え1秒でも遅刻は遅刻モナ。もういい加減高校生なんだからしっかりしろモナ!」
( ^ω^) 「す、すいませんお…」
('A`) 「…ませんした」
( ´∀`) 「もういいから座れモナ。で、明日の予定だが、明日は…」
ブーンとドクにはモナーの言っていることがまるで耳に入っていなかった。
二人ともずっとさっきのライブの事を思い出していた。
というよりも焼きついて離れない。あまりに鮮烈すぎて…
47 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 18:56:22.29 ID:Y8bV1gQP0
半端になってすまん。
ひとりよがりオナニーだけどまた続けていこーと思う。
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