( ^ω^)一気読みドゾー
10 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 15:04:45.40 ID:Y8bV1gQP0 ブーンは中学卒業後、公立のVIP高校へと進学した。 友人であるドクオとは小学校からの仲だった。 ドクオもまた、ブーンと一緒にVIP高校へと進学したのだった。 ( ^ω^) 「今日から高校生だお。友達たくさんできるといいお」 ('A`)    「よう。これから入学式始まるみたいだな。 ( ^ω^) 「中学は校則がきびしかったけど高校ともなるとみんな自由にやってるみたいだお」 ('A`)    「うおっ、みろよあいつ。俺らと同じ1年なのに金髪のリーゼントだよ。高校デビューってやつかね…」
12 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 15:14:00.37 ID:Y8bV1gQP0 他にも茶髪、ピアスの生徒が何人もいた。 VIP高校は一応進学校をうたってはいるものの、浪人生も進学したとみなされるため 大学や専門学校へと進学する者は実質3割程度のどこにでもあるような二流三流の高校だった。 ('A`)    「先輩やらに初日から目をつけられるのはご免だぜ」 ( ^ω^) 「中学じゃ考えらんなかったお。ブーンも高校デビューしたいおwww」 ('A`)    「高校デビューは初日が肝心なんだよ。だからお前はもうだーめ。」 ブーン達のいたワロス中学は校則がきびしく、先輩後輩の上下関係も厳しかった。 茶髪になどしようものなら先生、先輩からきびしく指導されたものだった。 ( ^ω^) 「ドクオは部活何やるつもりだお?」 ('A`)    「決めてねぇなぁ…」 ( ^ω^) 「ブーンは陸上にしようかと思うお。ブーンしたらブーンが一番早いお」 ('A`)   「おめぇは中学も陸上一筋だったからなぁ」
14 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 15:26:10.07 ID:Y8bV1gQP0 入学式が始まった。 学校式典のお決まり、お約束の校長の挨拶 国家斉唱、校歌斉唱、新入学生の挨拶、生徒会長挨拶 が滞りなく進められていった。 ('A`)    「zzz…」 ( ^ω^) 「ちょwwドクオ!!ドクオ!!!いびききこえてるおwwwww」 ('A`)    「んお…」 涎をふき取りながらまぶたをこするドクオ ('A`)    「終った?」 ( ^ω^) 「もうすぐ終わるみたいだお」 ('A`)    「しっかし式典っつーのはいつやってもだるいねぇ…」 ( ^ω^)  「ちょwwww先輩方に聞こえるおwww」 ('A`)    「関係ねーよ。ここはもう中学じゃねぇんだ」 わざと聞こえるように話すドクオ。 そんなブーンとドクオを睨みつけるいくつもの目。 (;^ω^)。oO(・・・・うわぁ・・・・めっちゃこっちみてるお・・・・)
15 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 15:35:31.40 ID:Y8bV1gQP0 「新入生、退場」 吹奏楽部の演奏と共に新入生達が体育館から退場していく。 が、2、3年生数名がその列のあとを追っていった。 ( ^ω^) 「ブーンはC組でドクオも一緒だお」 ('A`)    「腐れ縁てやつかねぇ」 ブーンとドクオが他愛もない話をしていたその時 DQN    「ぅおい!」 (;^ω^) 「ぶひひぃっ!!」 ブーンは思いっきり肩を突き飛ばされた。 DQN   「てめぇらあに初日から調子くれてんだコラ、お?」 いかにも、な感じの口調で頭の悪そうなDQNがつっかっかってきた。
17 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 15:47:53.30 ID:Y8bV1gQP0 (;^ω^) 「な、なにがですかお」 DQN   「なにがじゃねぇ〜んだよぉ〜ぅ、てめーらちっと裏こいや」 ('A`).。oO(・・・マンドクセ・・・どこにでもDQNはいるもんだな・・・) ブーン達は体育館裏に連れていかれ2,3年生数名に囲まれていた。 DQN2  「お〜、てめーらさっきからずいぶん調子くれてるみてぇだなぁ」 (;^ω^) 「そ、そんなことなななんああないですお」 ブーンはひどく動揺していた。 DQN3   「そっちのてめ〜もだよぉ」 ドクオは胸ぐらを掴まれた。 ('A`)    「ボソボソ…」 DQN3   「あ〜〜?!!んだてめこらぁ!!」 ('A`)    「てめーらみてぇなのがたった5,6人で俺ら倒せるとでも思ってんのか?」 DQN3   「ん、んだとこらぁ!上等だぁ!」 ドクオは啖呵を切ったが喧嘩など今まで一度もしたことがない。度胸だけは据わっているようにみえるが それも虚仮おどしにすぎなかった。
18 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 15:57:09.70 ID:Y8bV1gQP0 (;^ω^) 「これはテラマズイお…いっそのことブーンして逃げるかお…?でもそれじゃドクオが…」 DQN3   「らぁ!!!てめぇまじ上等だこらぁ!」 ( ^ω^) 「あ…」 ドクオはDQN数名に袋叩きにされていた。 DQN4  「てめーもだおらぁ!」 ( >ω<) 「ぶひぃ!!」 ブーンも鼻っ柱を強く殴られた。 ( >ω<) 。oO(・・あぁ、せっかく素敵なハイスクールライフを送る予定だったのに・・・またこれだお・・・・) ブーンとドクオを何度も何度も強い衝撃が襲った。 また中学の頃のように先輩達にいびり続けられるのかと殴られ蹴られながら考えていた。 しかしその時だった。 「やめなよ」 DQN  「んだこら誰だコラァ!!!」
19 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:05:43.01 ID:Y8bV1gQP0 ???  「やめなよって言ったんだ。」 DQN    「あ…ショボンさん…」 (´・ω・`)  「…5,6人で袋にするなんて卑怯じゃない?」 DQN    「いや、でもこいつらが…」 (´・ω・`)  「こいつらが、なに?」 DQN    「いや、なんでもないっす…おい、いくぞ!ちっ」 ( つω;) 「おーん、おーん」 ブーンは鼻血やら涙やらがまじって顔がぐしょぐしょになっていた。 ('A`)    「ち、くそ野郎共が…ブツブツ」 (´・ω・`)  「大丈夫かい?」 ('A`)    「大したことねぇよ…イテテ」 ( つω;) 「おーんおーん」 ('A`)    「いつまで泣いてんだよ!」
20 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:11:27.06 ID:Y8bV1gQP0 ( :ω;) 「うっ、うっ…あ、ありがとうございますお…うっ」 (´・ω・`)  「入学初日から先輩と揉めるなんてばかだねぇ」 ('A`)    「あんたは…?」 (´・ω・`)  「僕はショボン。一応ここの3年だよ。」 ('A`)    「あんたもヤンキーなのかい」 (´・ω・`)  「僕はそういうの嫌いだから」 ('A`)    「でも、さっきの連中はあんたに一目おいてたみたいだぜ」 (´・ω・`)  「ふふ、なんでだろうね。とにかく顔を洗って教室にもどりなよ。まだオリエンテーションもあるみたいだし」 ('A`)    「どうもありがとう。ほら、ブーンいくぞ!」 ( ;ω;) 「どうもありがとうございましたお」 ブーンとドクオはよろよろと歩きながら教室へと戻っていった。
21 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:17:51.70 ID:Y8bV1gQP0 ヒソヒソ…ヒソヒソ… ブーンとドクオは教室の中で浮いていた。 それもそのはず。二人とも制服は泥だらけ、顔もボコボコに腫らしている ガラッ ( ´∀`) 「よーしみんな席につくモナー」 担任のモナー先生が教室に入ってきた。 ( ´∀`) 「これからの事を説明するモナ」 先生が入ってきたことでその場は一瞬ヒソヒソ話が消えたが みんなの視線はまだドクオとブーンに向けられていた。 当然モナーも二人の異様な姿に気づく。 (;´∀`) 「お前らそれどうしたモナ」 ('A`)   「すっ転んだだけですよ。」 ( ^ω^) 「そ、そうですお。本当になんでもないですお」 ( ^ω^)。oO(初日から上級生と喧嘩したなんてバレたらいきなり停学になっちゃうお)
23 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:26:36.72 ID:Y8bV1gQP0 ( ´∀`) 「まぁ元気なのはいいが、あんまりハメをはずすなよ」 ( ^ω^)('A`) 「ハイ」 ( ´∀`) 「で、これからの予定なんだが、これから部活紹介がある。」 ( ´∀`) 「中庭や校庭、それぞれの教室で各部紹介しているから、自分の見たい部活を見てくるといいモナ」 ( ´∀`) 「終わったら教室に戻ってくるように。それまでは自由に見学しにいっていいぞ。じゃあ一度解散。」 ざわざわ  ざわざわ 席をたち早速教室を出る者や隣同士話をして打ち解けようとする者、それぞれが好きに動き出した。 ('A`)  「ブーン、どうするよ」 ( ^ω^) 「僕は陸上部を見にいきたいから校庭にいくお」 ('A`)   「そうか…俺は帰宅部志望だからな…ま、帰るわけにもいかねぇからブーンに付き合うよ」 ( ^ω^) 「ドクオも陸上やればいいお。ブーンするの楽しいお」 ('A`)    「運動はどうにもニガテでな…」
24 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:33:41.82 ID:Y8bV1gQP0 ( ^ω^) 「うわー、高校の校庭ともなるとすごく広いお」 ('A`)    「テニスコートもあるぜ」 ( ^ω^) 「こんな広いところでブーンできるなんてワクテカだお」 ('A`)    「お前は特技があっていいなぁ…」 ( ^ω^)  「ドクオも何か見つければいいお」 ('A`)    「俺はなにやったってだめだよ。運動もダメ、勉強もダメ。ここに入れたのだって定員割れだったしな」 ( ^ω^) 「そ、そんなことないお。何か一つくらいあるはずだお」 ('A`)    「だといいけどな…」 ( ゚Д゚) 「お、陸上部の見学者かい?」 ( ^ω^) 「はいですお」 ( ゚Д゚) 「君、いい足してるねぇ、中学も陸上やってたの?」 ( ^ω^) 「そうですお、ブーンするのが好きなんですお」           /⌒ヽ     ⊂二二二( ^ω^)二⊃          |   /       ブーン          ( ヽノ          ノ>ノ       三  レレ
25 名前: 作者 ◆EYDneFayJ2 投稿日: 2006/03/08(水) 16:39:40.00 ID:Y8bV1gQP0 ( ゚Д゚) 「おぉ!なかなか速いねぇ!君みたいな子が入ってくれたらすごく嬉しいよ!」 ( ^ω^) 「ほんとですかお?すぐにでも入部したいですお」 ( ゚Д゚)  「えっと、今はまだ仮入部期間だから、とりあえず仮入部をしてもらって5月から本入部って形になるんだ」 ( ^ω^) 「そうなんですかお、じゃあ仮入部しますお」 ( ゚Д゚)  「そうかい?じゃあ特に届け出とかもいらないから、来たい時にいつでもきてよ」 ( ^ω^) 「わかりましたお」 ( ゚Д゚)  「そっちの君は?」 ('A`)    「いや、俺は…」 ( ゚Д゚)   「君もよかったらいつでも練習に参加しなよ。うちは誰でも大歓迎だから」 ('A`)    「はぁ…」 ( ゚Д゚)   「じゃあこれ、資料を渡しておくからね」 二人に何枚かのプリントを渡して、去っていった。
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